平凡な世界

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その時、 「ぐああああああ!?」 「!?」 「モナ!?」 「ゴルァ!?」 突然、ゾヌを横に並べた三人の後ろからモララーの苦しみに塗れた声が。 三匹が一斉にモララーの方を向く。 「モ……ララー」 「そ、そんな!?」 「何てことモナ……」 三匹は呆然とモララーを見つめることしかできなかった。 「ググガ……ア!?」 モララーの口から、先程消えた筈の、黒い魂のような物が入り込んでいたからだ。 「ガ…アッ!?」 そして、完全に入り込む。 「……」 ギコは唖然とした。いや、ギコだけじゃない。 しぃも、モナーも。今の状況が到底信じられるものでないのだから。
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