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「ふう……おにぎり君のおかげで助かった」
>>1は、路地裏へとビクビクしながら退避していた。
「おい、そこのもまえ」
「ん?僕のことか?一体どこから……」
「こっちだ、こっち。ビルだ」
そう呼ぶ声は、今や廃墟とかしたビルの中から聞こえてきた。
「この中か?」
そのビルの扉を、>>1は恐る恐る開ける。すると中には、
「よお」
「お前は……毒男!?」
体育座りで煙草を吸う、毒男がいた。
「いやあ、また鬱にかかってな。気晴らしにどっか出かけようと思ったんだが、一人じゃアホらしいからな。そこで近くにきたお前を呼んだわけだ」
「何で僕が……。でも、特に用事はないし……よし、じゃあ、新板に行くか」
そう提案した>>1さんに向かって、毒男は吸っていた煙草をビルの床に擦りつけながら、一言。
「マンドクセ」
「じゃあ、一人で行ってくる」
「まっ、待ってくり、やっぱり行く」
慌てて、毒男は出て行こうとした>>1の後ろについて行った。
そして、二人は新板に向かった。
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