平凡な世界

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「満スレになっちまったのか……」 そこには、満スレになったお知らせが書かれている貼り紙がしてあった。 「はあ……。せっかくあの子見れると思ったのに」 肩をガックリと落とし、目には微かに涙を浮かべるしぃ。その後ろに、モナーが歩み寄る。 「落ち込むことないモナよ。また、新スレができるはずモナ」 「うん……」 モナーの励ましに何とか答えようと、しぃが立ち上がる。 「おい、しぃ。あそこに『削除人』が居るから、そいつのこと聞いてみたらどうだ?」 ギコが指を指す先。そこには、掃除機によく似たものを担いで、スレを掃除している、『削除人』と呼ばれる、『管理者』が居た。 「うん。そうしてみる」 三人は、しぃを先頭に削除人のところに、歩いていった。
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