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とある新鮮市場…
「お客さん…もう閉店の時間なんですけど…」
閉店を告げるホタルの光が流れる店内の魚市場コーナーにその男は立っていた。
そう…
この男は開店と同時に獣並みのスピードで魚市場コーナーに現れ、ただただ、ひたすら刺身を見ているのだ。
昼飯も食べずに休憩もせずに大きな目を更に大きく見開き、ただ見てるのだ。
「あのぉー…」
店員さんが声をかけるが、血走った目はサーモンの刺身から視線は動かない。
と!!
ここで重い口が開いた!!
「まってくれ!!!あと少し!!あと少しなんだ!!解る解る君の気持ち!!」
店員は待つことにした。
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