2度目の“はじめまして”

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学校が終わったあと、友だちの買い物につきあっていると、あたりがすっかり暗くなっていた。 「寒みぃ」 冷たい風が、顔に当たる。12月も半ばになり、すっかり辺りは、クリスマスモードだ。 家に帰る途中にある公園をのぞいてみると、男女デュオが路上ライブをやっていた。男性の心地よいギターの音色に合わせるように、女性が歌っている。 (けっこう…いい歌じゃん) 思わず、公園の中に入り、彼らの前で足を止める。しばらく聴いていると、後ろのほうから女性の声が聞こえてきた。 「すてきな歌声ですよね」 「うん…いやされるよね」 そう答えながら、振り向いたときだった。 【全身に電気が走ったよう】とは、まさにこのことだろう。 ゆうべ見た夢に出てきた女性が立っていた。ボクは、ア然としていた。
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