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む~…
なんの本かは知らないけど
紙切れの集まりごときに
負けるなんて俺のプライドが許さないから
綾を少しいじめてやろうと思い
シャキーン と自慢のクナイを構える。
するとそれに赤い物が付いているのを発見した。
すぐに分かった。
血だ。
俺はとりあえずクナイを拭くことにした。
血は好きだけど、こびりついて取れないのは嫌だからね~
―――――――――……
草木も眠る丑三つ時…(笑)
みんな寝静まり虫の声も隊士達の声もなにも聞こえなくなった。
俺はクナイの手入れを
終えて、ごろごろしていた。
綾はずっと雑誌と睨めっこしたまま。
え…なんか超寂しいし~(笑
しびれをきらせた俺は綾に話しかける
「なぁ…『読めた!』……」
見事に失敗に終わった。
『あ、山崎さん…大人しかったですね』
「まぁね~俺は世界で一番優しいからね~
で、それなんなの?」
『あぁ、えっとですね…』
綾は手に持っていた本を置いて、
俺に近づき
俺の隣に腰を下ろした。
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