第三章

6/10
前へ
/82ページ
次へ
「現実に真ん前におるやんか。まーML細胞とJR細胞を化合してDY細胞にしてからだな…」 「???」 「んでもってLK細胞として…ってわからんか」 なんだかよく分からないけど、すごいことのようだ。 「そこまでは分かったわ。けど何故ここに来たの?」 「それはあんたらに会いに来たからや。正確に言うと連れ帰りに来たんやけど」 「はあ」 「だけどすごいよねー。どうやってここに来たの?」 「わいらも魔獣なんやけど一つだけ違うところがある。わいの名前にもなっている『転送』や」 「転送?なんなんだよそれ」 「おぉ、久々に喋ったな」 「なんだよ」 (会話に入るタイミングがなかっただけだ) 「それはおまえが悪い」 「あぁ~。さっきから勝手に人の心読むな!」 「嫌なら変なこと考えるな。舞はんはなんも隠しとらんぞ」 と言いながら舞を見た。 「イエーイ」 ピースしながら舞が言った。何も隠し事をしないというのも問題だと思うのだが… 「私たち気が合うかも」 「ほんまやな」 ニコニコと微笑み合いながら会話が続く。 「まぁ、さっきもやったとおり、これが二つ目の能力。心を読むことが出来る。『透心』やな」  
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加