第三章

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「それは分かったけど『転送』って何?」 舞は不思議そうだが仕方のないことだ。舞は小説読まないから。 「それって次元転移ってやつ?」 「何それ?」 「何やそれ?」 泉は、心読めよ。 と思ったが言うことにした。 「前読んだ本に書いてあったんだけど、この世と違う場所に行くことを言うらしいね。後、ワープとも言うけど通常同じ世界の中の違うところに行くことを言うらしい」 「へ~、案外喋れるやん。あ、変なこと聞くなよ。中身についてはもう読んどったんやけどな、どんなけ喋れるのか試してみたく…グハッ!?」 泉が思わず殴っていた。 その黒い球体は部屋の壁にぶち当たった。 「冗談やないか~」 彼も驚いていた。 (案外軽いんだな~ウンウン) 「何がうんうんや!当たり前やろこの大きさやで、野球ボールより少し大きいぐらいや言うてたやんか。魔力を使わず自然浮遊してただけやで!」 (魔力!その世界では魔力が使えるのか!?)  
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