第三章

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「うるさい!」 「まあまあ早くやって」 舞もそう思ったらしい。少し笑っている。むすっとしながらシャスラルが答えた。 「んで何を出しましょうか?」 「ん~どうしよう?」 「火の玉でも出しましょうか?」 「それって面白そうっ」 最後がハートマークになっている。舞って一生嘘つきそうにない。 「んじゃいくで!!ファイア」 小規模の魔法陣が腕の先(以後手)に表れ、 そこから自分の大きさほどの火の玉を出した。 「「お~」」 そこに舞が、 「ただのライターのようなものだったりして」 なんてことを言ってしまった。カチンときたらしい、シャスラルが火の玉を放った。 「ひゃっ」 さすが運動部、ちゃんと避けたが、その後ろにあったカーテンは避けられなかったようだ。 「!?」 カーテンが燃え出した。 「大丈夫や。ウォーター」 手から水の玉が出てきた。あの水はどこから集めたんだろうか?その前にしっかりと焼けているのはどうするのだろうか。 「んなことで干からびはせんで」  
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