第三章

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舞も呆然と見ている。 「そもそも魔法とは…」 「あのぉ、なんで燃えたこと何にも言わないの?」 当たり前の質問だ。 「あっそれについては心配せんで良いから」 おいっ。と泉が言おうとしたとき、 グラッ、地面が揺れた。 「地震?」 舞がおびえている。 「そんなはずあらへん。この世界は一時的にわいがつくった世界や。地震おろか雨さえふらんはずや」 「それじゃ何だって言うんだ!」 僕が答えた。 「この世界に魔物っておるか?」 「い、いるわけないじゃない!」 「ってことは、まさか!」 シャスラルが何か言おうとしたのだが・・部屋が光り出した。 「あ、あかん。わいにつかまれ。早く!」 2人は急いでシャスラルにつかまった。 …光がやんだ。そこはいつもの部屋だった。 燃えたカーテンもなければ、ちゃんと外の声も聞こえる。しかしその声はいつもの声じゃなかった。不安と恐怖の叫び声だ。 そして何故か疑問を抱いたような声も聞こえる。そして、 「ほぉ、魔術未発達地域か。こんなところに逃げて何になるって言うんだ?」 聞こえた方を向くと一人の男が空に浮いていた。 第四章へ
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