第三章

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「『フォワード』と言われとるんや。あんたらの世界のサッカーのやつとは違うで。『転送』と言う意味がある。言い方もちゃうで。そこんとこよろしく」 「「はあ」」 (何でフォワードの意味を知っているのだろう) 「そんなのあんさんらの頭ん中見ればスグわかんで。そこの女の人は「ああサッカーのね」とか思うとったみたいやし」 舞は唖然としている。 「まぁんなことどうでもええわ。とにかく…名前は?」 とからだから突き出た棒(以後腕)で自分をさした。2人で目を合わせうなずき合い答えることにした。(ここら辺はさすが幼なじみって感じ) 「葬魔泉」 「葬儀屋の息子か?けったいな名前やな~」 (うるさい…) 「本当のことやろ」 心の読めるやつ相手に話すのはややこしいようだ。 「んでそちらは?」 「芳華舞で~す」 「ふーむ、舞はんと葬魔・・泉でええか?」 「別にどちらでも」 「いいよ」 「そうそう、思ったんだけど何でここにあなたが来たの?」 やっと無駄な話も終わり、話が本腰に入りそうである。 「何故かと言うとやなー、それを話すためには少し時間がかかるんやけどええか?」 うん、気になる。 「そんじゃ話させてもらうわ」      
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