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領土問題に端を発したケロン星とその近隣惑星であるゲロン星との争いは、次第に激化していった。
そして、ゲロン星の宇宙要塞ゲロモンをケロン軍が領宙侵犯を理由に攻撃し、占拠したことで、その争いはついに戦争となった。
ゲロン星はケロンに対して宣戦布告し、五秒後には無数のミサイルがゲロモンを攻撃していた。ケロン軍はミサイルを防御バリアで防ぎ、歩兵を展開した。
ゲロン星は戦闘ロボットの生産で名高く、すぐにでもそれらのロボットがゲロモンを攻撃しにくることは歴然であったからだ。
小型のロボットに対抗するには、機動力で並ぶ歩兵を相手にさせるのが一番有効だった。
そのほとんどがクローンだったが、中には訓練を終えた兵士達もいた。
そして、ここにも一人の若者が、出撃の時を待っていた。
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