長き旅の始まり

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凜桃紫婀(リンドウ シア)は携帯を開いた。 「圏外……。時間は……7:54……。嘘でしょ……」 先程紫婀は学校に向かうべくバスに乗っていた。だがいきなりバイクが突っ込みバスは揺れ気付いたら知らない場所に居た。 「ありえない……ありえない!大体建物がない……田舎にしては草とかないよ……」 荒れた地が広がっている。 携帯を閉じて空を見上げた。太陽は真上にあり昼だと思える。 「8時くらいなのに……」 気付いたら近くに落ちていた日本刀を拾う。鮮やかな色だ。なんとなくベルトにくくりつけまた途方に暮れる。 「もしかして夢?」 頬を摘んでも痛いだけだった。
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