長き旅の始まり

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すると遠くからか騒がしい音がする。段々近づいて来て紫婀は不安そうにバッグを持ち構えた。 馬に乗った黄色い頭巾をつけた男が数人現れた。紫婀は手を振った。 「すいません!」 男達は紫婀を取り囲む。 嫌な予感はしたが状況確認が優先だった。 「なんだ……変な服きてんなー」 「けど極上ですぜ」 「あの、此処は何処なんですか?」 「此処か?我ら黄巾の領地よ!」 「抗菌??」 訳がわからない紫婀はまた質問をした。 「村とか人気がある場所を教えてください」 「へへ、いいぜ」 着いてきな、と言われ徒歩でついていく。 人に会えた嬉しさを紫婀は噛み締めていた。
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