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男達の会話を聞く度になんだか心配になってきた紫婀だがなんとかなるか、と着いていく。
しばらくして村についた。だが明らかに日本とは掛け離れていた。まあ風景からして違うのだが。
「よし!金めのものは奪え!我ら黄巾に逆らう者は殺せ!!」
親玉だろう男が叫び紫婀は目を丸くした。
「ちょ、盗賊みたいじゃないですかそれ!!」
構わず男達は村に火を付けたり人を殺していく。
紫婀は声が出なかった。まさに地獄絵図だ。
「やめて!」
紫婀は泣きながら叫ぶ。一人の男が紫婀を掴む。
「あんた世間知らずだな」
「離して!!」
「大人しく見てろ、これが俺達の時代なんだ」
ぞくぞくした顔を男がする。紫婀は先程拾った刀を抜く。
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