長き旅の始まり

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 紫婀は疑った。 「私……」 刀を抜いたら勝手に躯が動いて男達を斬っていた。気付いた時には刀を収めていた。返り血はなくただ無残に血が飛び散っていた。 「人を……」 力が抜けて膝をついた。躯が奮え涙が溢れた。ふと法律が頭を過ぎる。有罪になるのか、死刑になるのか。 「………」 まだ感触が残って離れない。 その時劉備達が着たのだが紫婀は意識を手放した。 夢を見ていた。いつも通り学校に行き眠い授業をして帰る。これが自分の日課だった。 目が覚めた、というのは何処かおかしかった。寝た記憶なんてないのだ。 視界が揺れる。躯も揺さぶられている気がした。
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