748人が本棚に入れています
本棚に追加
紫婀は疑った。
「私……」
刀を抜いたら勝手に躯が動いて男達を斬っていた。気付いた時には刀を収めていた。返り血はなくただ無残に血が飛び散っていた。
「人を……」
力が抜けて膝をついた。躯が奮え涙が溢れた。ふと法律が頭を過ぎる。有罪になるのか、死刑になるのか。
「………」
まだ感触が残って離れない。
その時劉備達が着たのだが紫婀は意識を手放した。
夢を見ていた。いつも通り学校に行き眠い授業をして帰る。これが自分の日課だった。
目が覚めた、というのは何処かおかしかった。寝た記憶なんてないのだ。
視界が揺れる。躯も揺さぶられている気がした。
最初のコメントを投稿しよう!