約束

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私が光りに誘われて、目を開けると貴方はそこに立っていた。 『迎えに来たよ。』 変わらぬ姿と 変わらぬ笑顔で。 私は、手を伸ばし、彼の手を取った。 『約束、守っていたんだね。』 彼は、優しくそう言った。 『はい。貴方との約束通りに…。』 私は、後ろを振り返った。 そこには、家族がいた。 『私は、幸せでした。』 私は、彼にそう言った。 『後悔は、ないのかい?』 彼も、家族を見ながらそう言った。
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