現実…。

4/6
前へ
/11ページ
次へ
「おじいちゃんは、それで良かったの?」 隣りで話を聞いていた、女の子がそう言った。 私には、こんなに可愛らしい孫がいて、どうして幸せじゃなかったなどと言える事が出来るだろうか…。 「あぁ…。ばあさんの幸せは、私の幸せだったからね。」 私は、孫の頭を撫でた。 彼女は、私に十分過ぎるほどの宝を残してくれた。 「なんか…切ないね…。」 女の子がしょんぼりした顔をした。 「だが…私は、幸せだったよ。彼女もまた、幸せになった。愛には、いろんな形があるからね。」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加