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「おじいちゃんは、それで良かったの?」
隣りで話を聞いていた、女の子がそう言った。
私には、こんなに可愛らしい孫がいて、どうして幸せじゃなかったなどと言える事が出来るだろうか…。
「あぁ…。ばあさんの幸せは、私の幸せだったからね。」
私は、孫の頭を撫でた。
彼女は、私に十分過ぎるほどの宝を残してくれた。
「なんか…切ないね…。」
女の子がしょんぼりした顔をした。
「だが…私は、幸せだったよ。彼女もまた、幸せになった。愛には、いろんな形があるからね。」
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