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しかしそれをうまく交わされ、一真に押し倒される。一真の綺麗すぎる顔が、不思議そうにのぞき込み、次の瞬間には意地の悪い顔つきになる。
「……、〇〇(不適切な言葉のため伏せさせて頂きます……)した仲だろ?」
「伏せ字にするな!吸血……、噛まれただけで、そんなこと言われたくない。」
「結婚がいやなのか?俺が嫌いか?」
反則だ。一真の声には力がある。柔らかく言ったようでも相手を蹂躙するほどのものがある。それは厄介なことに、茜にしか効かず、今その力で柔らかく縛られる。
「くっ、このエロ吸血鬼!」
必死に抵抗する茜に、形の良い唇が触れる。
「なにが気に食わない?」
触れたのは耳たぶで、冷たさと低い通る声が茜を落とそうとする。
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