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綺麗に手入れの行き届いたオフィス。 採光もよい。南に面した窓を大きく取っているためだ。だれもここの主がそれだとは思うまい。 華を活けるのは秘書の仕事だが、なぜか、面倒らしく今は観葉植物がたくさん置かれてる。 男は昼の休憩と言わんばかりに、コーヒーを楽しんでいた。 『一真、客。』 「おまえ、俺を上司だと思ってないだろ。」 内線から聞こえてきた声に半分あきれながら答える。 『いいから、通すわよ?』 そういって内線は切れた。
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