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****** 白い肌が月明かりに照らされ美しかった。夜に生きる華のように凛としていてなおかつ、強さがあった。 「これはこれはお嬢さん、お美しい。」 男は恍惚とした表情で、女に近づく。 女は、一瞬身を引いたがなぜが男の方に近づいていった。 「ああ、これが死するものの行くべき道。」 そういうと男は女を何かで刺した。小さなそれは女の美しい白磁の肌にスオウに染めあげる。 「ああ……」 女はうめき声を上げてそこに倒れた。
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