せっ、生徒会?

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そのメイドを着た女の子は追い越す際に、こちらを見てニコッと微笑んで見せて、しばらくして見えなくなった。 「・・・・・・・」 一瞬の出来事に湊はポカ~ンと呆気に取られてしまっていた。 「ちょっとっ!」 メイドを見て間抜けな顔をした湊に呆れ顔で楓が声を掛けた。 「うわっ!か、楓っ!」 「なっ、何だよ?」 突然横から声を掛けたられ、メイドに見とれていた湊は心底驚いた。 「ふ~ん、湊があ~ゆ~のがタイプだったなんて、知らなかった。」 妙に言い方にトゲがある。 「そっ、そんなんじゃないよっ!」 湊は少し慌てながらそれを否定したが、 「ホントかな~?隠さなくてもいいんだよ~?」 と、意地悪くしつこく聞いてきた。 湊はうるさがりながら、 「しつこいなー、ホントに違うって。」 と、楓の意地悪を中ば受け長しながら歩いた。 そうこうしてる間に、もう校門前まで来ていた。 校門から校舎までの道は今日がクラブ説明の日だけあって、入部勧誘をしている部活がまるでアーチを作るがごとく並んでいた。
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