15人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
そのメイドを着た女の子は追い越す際に、こちらを見てニコッと微笑んで見せて、しばらくして見えなくなった。
「・・・・・・・」
一瞬の出来事に湊はポカ~ンと呆気に取られてしまっていた。
「ちょっとっ!」
メイドを見て間抜けな顔をした湊に呆れ顔で楓が声を掛けた。
「うわっ!か、楓っ!」
「なっ、何だよ?」
突然横から声を掛けたられ、メイドに見とれていた湊は心底驚いた。
「ふ~ん、湊があ~ゆ~のがタイプだったなんて、知らなかった。」
妙に言い方にトゲがある。
「そっ、そんなんじゃないよっ!」
湊は少し慌てながらそれを否定したが、
「ホントかな~?隠さなくてもいいんだよ~?」
と、意地悪くしつこく聞いてきた。
湊はうるさがりながら、
「しつこいなー、ホントに違うって。」
と、楓の意地悪を中ば受け長しながら歩いた。
そうこうしてる間に、もう校門前まで来ていた。
校門から校舎までの道は今日がクラブ説明の日だけあって、入部勧誘をしている部活がまるでアーチを作るがごとく並んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!