15人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
そうこうしてる内に授業が始まった。
今日の授業は午前中は授業で午後からはクラブ説明で終わったら放課後そのまま体験入部出来るようになっているらしい。
授業を聞きながら湊はぼ~っと窓の外を見ていた。
クラブ活動・・・・か。
午後になりクラブ説明が始まった。
クラブ説明の内容は部長のあいさつとかパフォーマンスといった様々なクラブが紹介されていた。
終わったあと、和樹が興奮気味に話しかけてきた。
Γなぁなぁ湊っ、空手部一緒に入ろうぜ!」
Γへぇー、以外だねぇ。お前が格闘技に興味があったなんて。」
「違うよ、お前見なかったのか?あの演武やってた子、めちゃめちゃかわいかったじゃんっ!」
なるほど、そういうことか。
しかし湊は、興味無さそうに、「いいよ、別に」と言って断った。
それを聞いた楓が
「またそんなこと言う。なんでそんなにやる気が無いの?」
と聞いたので湊は
「やる気が無いから」
当たり前だろ?というような口調で平然と言ってのけた。
楓と和樹は呆れて物も言えないというような顔をしてため息をつていた。
ダメだコイツ。
クラブ説明の後、体験入部が無い生徒はHRになっているので、空手部の体験入部に行った和樹と合気道部の体験入部に行った楓がいない、まぁいいか。
担任の村山先生のありがたい話しを半聞きながし、HRが終わり帰ろとすると、村山先生に声を掛けられた。
「あ~、日野。悪いが今日はクラス委員長が体験入部に行ってるから代わりに学級日誌を生徒会室に届けてくれないか?」
「えぇ~、ハァ、分かりました。行ってきま~す」
あからさまにやる気の無さそうに湊は返事をした。
なんで僕なんだか。
そんなことを思いながら湊は歩いていた。
しかし、湊はなにぶん入学したばかりなので生徒会室の場所を知らない。
「そういや聞くの忘れてた。どこだよ生徒会室って?」
この聖春学院はけっこう広くて複雑な構造をしていて、校舎は第1棟、第2棟、第3棟と分かれていて、第1棟には各1~2年の教室と第1体育館と武道館があって、第2棟には特別教室や職員室、3年の教室があって、第3棟には文化部の部室や図書室、第2体育館がある。
最初のコメントを投稿しよう!