番外編*小さな(翔松視点)

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出会いは雨の日。最初は公園で蹲って、居座っているただのホームレスかと思った。だけどよく見てみるときちん調った身なりに(高校生くらいの)幼い顔。家出少年か…、と物珍しげに視線を向けてみた。 (親と喧嘩でもしたのか) ぼんやりと見つめると、その少年の表情が憂い満ちていて放っておいたら死んでしまいそうな…そんな表情を浮かべてた。 何故かそれが気に掛かって。 このままにしていたらいけないと本心が叫び、気付いたらその少年に声を掛けていた。 「いやいや、そんな問題じゃないからな。何を言ってんだ、俺」 「本当に、さっきから何を言ってんだお前。恥ずかしい奴だな」 「…は?」 …それが、俺とお前の出会い。  
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