第17話*きっと、大丈夫

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「明良?」 「るせっ、早く行くぞ」 「はいはい」 万が一バレてしまったらと危惧して、翔松に連れて行って貰ったのは雑貨屋さん。 流石に客は女の子ばっかりで。少し居心地が悪かったけど、なんとか求めていたものを購入出来たからよしとしよう。 「他は?」 「ハラ減ったからメシ食いてえ」 「分かった」 あれから、何も聞かずに俺の我が儘を聞いてくれている。…それが少し嬉しくって。 「パスタでいいか?」 「ん?ああ、任せる。」 (きっと、大丈夫) 碧海に会っても、翔松という大切な友達が居るんだから。前みたいに、俺は一人じゃないんだから。 「…ありがと」 「別にいい。俺も腹減ってたし。」 翔松が翔松で本当に良かったと、改めてそう思った。  
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