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「明良?」
「るせっ、早く行くぞ」
「はいはい」
万が一バレてしまったらと危惧して、翔松に連れて行って貰ったのは雑貨屋さん。
流石に客は女の子ばっかりで。少し居心地が悪かったけど、なんとか求めていたものを購入出来たからよしとしよう。
「他は?」
「ハラ減ったからメシ食いてえ」
「分かった」
あれから、何も聞かずに俺の我が儘を聞いてくれている。…それが少し嬉しくって。
「パスタでいいか?」
「ん?ああ、任せる。」
(きっと、大丈夫)
碧海に会っても、翔松という大切な友達が居るんだから。前みたいに、俺は一人じゃないんだから。
「…ありがと」
「別にいい。俺も腹減ってたし。」
翔松が翔松で本当に良かったと、改めてそう思った。
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