第18話*ソレは意外にも早く

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そもそもなんでこんな状況になったのか。それは遡ること43分くらい前の出来事だった。 ◇ 「ミートスパがなんだかんだで一番好きなんだよなあ」 「俺は明太子。」 「え~、素朴なようでいて一番味わい深い一品なんだぜ」 「…なんだよ、ソレ」 「まあなんせ旨かった!」 「ご満悦なのは良いけど、時間押してるから急がねえか?」 「時間…って、ああー!」 時間を指摘されて時計に目をやると、13時を回っていて。 「ごめん、14時入りだったよな!」 「…走るか」 「おう!」 全速力で走ること15分、部屋に着いたのは13時半を回る直前で。 「明良、行けるか?」 さっそく買った眼鏡とウィッグを身に着ける。 「大丈夫っ」 「…なんだソレ」 「イメチェン…みたいな?」 不思議気に視線を向けられる。 「時間やばいんだろ、行こ」 「あ、ああ」 何とか(?)誤魔化して、現場に向かった。 …ここまでで約23分くらい。  
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