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吹雪・「レディースアンドジェントルマン!本日は僕の主催した特別クリスマスパーティーにようこそ!今日は皆のためにスペシャルなゲームとプレゼントを用意したよ。存分に楽しんでいってくれ」
アイドルばりに、最後にウインクを放つ吹雪
会場に響く黄色い声と、野太い歓声
女子A・「キャー!!吹雪様ー!」
女子B・「白スーツに赤の蝶ネクタイで決めてるのにギンギラピンクのパーティーのハット被ってるミスマッチな所が素敵ー!!」
男子A・「よっ、待ってました!」
男子B・「早くゲーム始めようぜー!」
男子C・「そうそう。そのために来たんだからさ!」
吹雪・「いやぁ~、まさかこんなに熱烈に喜んでもらえるなんて、ブッキー感動さー!じゃあさっそくゲーム始めちゃおっかなー」
吹雪の言葉に、総立ちの会場
それに気を良くした吹雪は、スラスラと説明を始めた
吹雪・「ではでは、クリスマススペシャルゲームのルール説明をするよ。約一名を除いて、僕の招待状を受け取った皆にはもう分かると思うけど、今から始めるスペシャルゲーム…名付けて“我等がアイドル遊城十代争奪戦~聖夜を共に過ごすのは誰だ!?~”ゲ~ム!」
十代・「……は?」
パッとホールの明かりが消え、暗闇の中、スポットライトに照らし出された吹雪に視線が集まる
吹雪・「ルールは至って簡単。逃げる十代君を捕まえること。参加者は全員鬼、逃げるのは十代君一人」
静まり返る会場
混乱する十代
十代・「は?え?」
吹雪・「ただ捕まえるだけじゃつまんないから、十代君にキスをすればその人の勝ち。もちろんキスは唇にね」
十代・「いや…ちょ…」
吹雪・「制限時間は2時間。逃げきれば十代君の勝ち。でももし、捕まえることが出来た人は…」
吹雪に照準を合わせていたスポットライトは、今度はバシッと十代を照らした
十代・「へ?」
吹雪・「ここにいる十代君とのあまーい聖夜を過ごせる権利が与えられます!」
おぉーっ!!と、テンションの上がった男たちの歓声に、ガラス窓がカタカタと震えた
スポットライトにポツンと照らされた十代は、ガタガタ震えていた
恐いのだ
男たちの熱気が
さすがの十代もただ事じゃない…というかただ事じゃなくなることを悟ってか、吹雪に異議を申し立てた
十代・「あのさ、俺の意思を聞いてくれる?」
吹雪・「ん~、上目使いで可愛いんだけど却下」
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