4月20日

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「あれ?この日記丁度一ヶ月前から書いてあるな。最近書き始めた日記なんだ?」 最近よく夢を見る。 起きて直ぐなら覚えている。 だから今日から日記を書く事にした。 「…って俺彼女の日記なんか読んでていいのか?……ま、いっか?どうせ夢を日記にしてるだけだし」 今日は私が一番よく見る夢の続きだった。 私の恋人 「えっ?まさか!?」 河童のジョー 「待てい!!なんだこれ!?夢に恋人いんの?てか、河童?人外ですか?つか日本の妖怪でジョーってどれだけなんだよ。……そういえばまだ俺達付き合ってない頃だよな」 だった。 相変わらず頭の無意味な皿と絶対重いだけの甲羅、止めにキモイくらいの全身緑がかっこいい/// 「かっこいいって……これ完璧馬鹿にしてるぞ……」 今日も河原でまいるどせぶんをくわえている。 「河童が煙草吸うなよ……」 ジョーは私に気付くとまいるどせぶんをかじった。 「煙草をかじった!?」 やっぱりジョーが胡瓜をかじっている姿はかっこいい。 「えっ?まいるどせぶんってキュウリの銘柄?」 ジョーは私に近づきそっと、背中に手を回してきた。 「ちょっ、河童!!!!由紀になにやってんだ!!!」 私も返すようにジョーの背中に手を回し、からだ全体の体重をジョーにかけた。 「待って!?河童の方が、俺より親密!!?俺まだ手だって繋いだことないし。今日この部屋に来たのも無理矢理だったし!!」 ジョーの視線がぶつかる。 「おい!!」 ジョーの顔、嘴が近付く。 「くちばしなんてよく書けたな……じゃなくてまさかキ……」 私は目を閉じる。 「やめてキスやめて~」 ………それで目が覚めた。 「―ホッ……あ、俺涙でてる」 いつもここで起きてしまう。 …あと少しなのに。 「…なんだよ。この河童への敗北感……」
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