948人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここは……、ッ!」
「おぉっと、起きたらいかんよ。アバラを数本持って行かれてる」
そう言って、男は少年を再びベッドに寝かせた。
「…ここは、どこですか」
「ポッケ村だよ、少年」
マグカップを片手に男が答える。
どうやら不本意ながら目的地に着いてしまったようだ。
「…っと、自己紹介が遅れたね。私はカーティス、しがないハンターだ。よろしく」
そう言うと、男ーーーーーーカーティスは少年にマグカップを差し出した。中に入っているのはコーヒーだろうか、白い湯気をもくもくと放っている。
「コーヒーは嫌いかね?少年…いや、カイル君?」
かけられた言葉に、カイルは少し驚いた。
「なに、そう驚くことはない。事前にココットのほうから文が来ているしな」
最初のコメントを投稿しよう!