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毎日の通院と看病――――
転勤族であったが為、助けてくれる人は誰一人としていない
疲労と不安と、えもいわれぬ病気との恐怖…………
そんな精神状態の中で、主人は何ひとつ手伝ってはくませんでした。
また、病院に行けば一日のうちの半日は病院で潰れてしまいまうことが当たり前で
家事はたまる一方で……
『子供の体の心配』
さらに加えて、『自分の体は何処まで耐えられるのであろうか……』という不安――――
それらが、私の頭の中でグルグルと巡っては、消火されずに蓄積してゆきました
今、思えば……
彼も私達の為に、一生懸命
『会社』と、いう戦場で戦ってくれていたのだろう――とは思います。
けれどあの頃の私には
“大丈夫!!一緒に頑張ろう”
そう言って、支えてくれる一言がとても必要でした
全てを独りでかかえこみ
ただひたすら、病気に追い立てられながら、
当時は『病』という恐怖に日々、脅えていた様に思います。
―――――そんな生活の中、
主人の心は『病人』だらけの家庭ではなく徐々に外の世界へと向いてゆきました。
それから間もなくして、主人の裏切りにより家庭は崩壊
私は、子供達を連れて実家に戻り、ひっそりと身を寄せました。
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