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園に通い始めてしばらくたった頃、ハルは頻繁に高熱を出すようになっていました。
『40℃』を超える高熱
けどその熱は、次の日には何事もなかったかの様にケロッと下がるのです
治って再び、園に通っては
また、高熱を出すの繰り返し
初めは私も、季節が冬と言うこともあり『風邪が流行る季節だから』
そう、安易に考えていたのですが
その高熱は一週間を過ぎても、
二週間を過ぎても……
一ヶ月間を過ぎても『40℃』の熱は上がったり、下がったりを繰り返し続けたのでした
その謎の高熱が続くにつれ、
ハルの体力は、目に見えるほどに落ちていくのがわかりました。
ぐったりとして『火の玉』のように熱くなった我が子を、
何度抱えて病院に駆け込んだ事だろう……。
そしてその高熱にともない姿を現したのは背中に無数に拡がる紅い発疹だった。
湿疹の大きさは にきび位の大きさ。
その小さな湿疹があつまり重なり、大きな湿疹となっていく……
下がらない高熱に背中から胸
おしりや足にまで広がっていく紅い湿疹――――
得体の知れない『悪魔』の存在に、言葉では言い表せれない恐怖が次第に私を包んでいきました。
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