…症状…

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  膿疱性乾癬患者の水ぶくれ “膿疱”は、自らの血液中の白血球が皮膚の表面に集まってできたもので、 先にも述べたが、この中、 “膿疱”自体には『菌』が存在する事はなく無菌性 何度もしつこく言いますが、その事から人にうつすことはありません 私もそう、医師から告げられました そして、その皮膚科のお医者さんの話によると、下肢全体に膿疱や発疹の症状が出ると脚に体重がかかる際、物凄く強い痛みのために歩行困難になるそうだ この痛みはロキソニン(痛み止)を使用しても、心持軽くなる程度で、相当の苦痛を伴う事は明らかであるとの事だった この様な、医師の説明を聞きながらも実のところ私は、 なんだか“非現実的な空間で話しを聞いているような” そんななんとも変な感覚を覚えていた おそらくその時、相当な動揺をしていたに違いない いくら医師からの説明の言葉を 「整理」しようとしてみても、 頭の整理がつかずに ただただ、重みのない言葉だけが“ふわふわ”と頭の中で浮いているだけだった。 どこか他人事のようで…… 何処か実感の無いような……。 それでも心の中では必死に、 (しっかりしなきゃ!ハルの為にきちんと話を聞かなきゃ!!!) そう、何度も自分に言い聞かせていた。 , ,
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