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『どうして この子が?』
不思議と、その瞬間にそうは思わなかった……。
母親である私自身ももともと、生まれつきの病気で体が弱かった。
その為、私が子供を宿し産む事ができるだなんて思ってもいなかった
そんな私に可愛い天使が二人もが授かるだなんて!!
嬉しい反面、その事から初めて赤ちゃん(長女)をお腹に宿した時には、本当に不安で不安でしかたなかった。
考え過ぎて眠れない夜も幾度とあった
『私の病気が遺伝しないのだろうか……』
『ちゃんと、無事に産む事が出来るのだろうか……』
『無事に生めたとしても、体の弱い私が きちんと育てられる?』
お腹が大きくなる度に、それと相まってその不安も大きくなってゆく
日増しに膨らむ不安に耐えきれず、私は思いきって自分の母にこの胸のうちを伝えてみる事にした。
その時、母は私に静かにゆっくりとこう言ったのだ。
「病気や障害を抱えて、この世に生まれてきた子供は“天使”なんだよ?
生きながらに、周りに大切な
『何か』を、教えるために生まれてきた天使の子。
神様に選ばれた子供なんだよ?
また、その子を授かったお母さんも選ばれた人……
このお母さんにならこの子を預けられる――――
この子を励まし、一緒に頑張れるのだと選ばれたの……
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