~サイアクな日~

3/9
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
…私は杖を握り締めた…。  何もしないでこいつらの腹に収まってたまるか…っ…。   「…来たれ…陽光の如く燃える…火の海に住まう烏達…」   私は呪文を唱え始める。 悪あがき…そんな事は分かってるけど…。   案の定、隙だらけになった私を見て、リザードウルフ達の一匹が私にとびかかって来た。   …やられる…っ!!   私は目を閉じた。     …ドンッ!!     …そんな音が聞こえた。 …一向に痛みは来ない…。  私は目をゆっくり開けた。   「…え…」   見ると、私にとびかかって来たリザードウルフが倒れていた。外傷はなさそうだが、完全に気絶している。   そして…倒れていたリザードウルフの横には…。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!