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…私は杖を握り締めた…。
何もしないでこいつらの腹に収まってたまるか…っ…。
「…来たれ…陽光の如く燃える…火の海に住まう烏達…」
私は呪文を唱え始める。
悪あがき…そんな事は分かってるけど…。
案の定、隙だらけになった私を見て、リザードウルフ達の一匹が私にとびかかって来た。
…やられる…っ!!
私は目を閉じた。
…ドンッ!!
…そんな音が聞こえた。
…一向に痛みは来ない…。
私は目をゆっくり開けた。
「…え…」
見ると、私にとびかかって来たリザードウルフが倒れていた。外傷はなさそうだが、完全に気絶している。
そして…倒れていたリザードウルフの横には…。
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