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―早く―
―早くこの街を出なきゃ…っ!!―
僕は急いでマナを探した。
―早くこの街を出ないと…―
――ここは…もうすぐ壊れてしまう…――
…本当なら、この街を助けたいけど…この街の人を全員助けてあげられるような力は…今の僕にはないし…それに…
…助けちゃ…いけないから…
僕は、街中を走り回って、マナを見付けるとすぐに街から出た。
理由は、マナには言わない。
…きっと信じてもらえないし…
それに…
…言いたく…なかった…
たったひとつの存在が…この街を消そうとしてるって…
そして
その存在が探しているのが…
…僕の事…だって…
…どうしても…言いたく…なかった…
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