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…ー沈んでゆく 床闇へ。
…ー墜ちてゆく 黄昏の色。
『 ローレン!力を抑えろ!』
兄の声が耳をつんざく。
違う!僕はこんな事、したくない!
僕は悪くない……悪くないんだ!
鮮血が景色を彩り、黒い光が宙を舞う。
《 わ れ に ゆ だ ね よ !》
女の子の悲鳴が聞こえる。
僕も叫んでいた。それでも、その叫びも遠くなった。
黒くなった。
すべてが闇に見えた。
『 我が名はクロノゲイル
"絶界"の鎮魂歌にて
汝らを喰らう覇王なり 』
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