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部屋に入ると神楽が炊飯器ごと飯を食っていた。
いつもと変わらぬ朝…今日ものんびりとした変わらぬ一日…
「あッ!銀ちゃん起きたネ!」
やれやれと頭をかきながらソファに座った。ふと机を見ると空の皿ばかり…
「神楽~おめぇちゃんと俺の飯残ってんだろーな?」
「何言ってるネ!こんなにたくさん残ってるヨ!」
そう言うと神楽は皿を指差した。しかし神楽はしまった…という顔で顔をひきつらせている。
「何言ってんのはテメェだ。この皿の上の何処にあんだよ?」
すると、あッ…と思いついたかのように神楽が口を開いた。
「この食べ物は人を裏切ったり見捨てたりしない心の綺麗な人しか見えないアル!とゆーことは銀ちゃんの心は汚れてるネ!」
神楽は言い切った達成感を満足したかのように誇らしげに笑っていた。
…汚れている…
「ちょ、神楽ちゃん。食べた言い訳しないの!また、作るんで銀さんも怒らないで待ってて下さい?」
…心が…汚れている…
「…綺麗なやつにしか見えねぇか…」
俺は無意識に立ち上がった。
「え、銀さん?ちょ…何処行く気ですか…!?」
「俺腹減ってねぇから、ちょっくら散歩がてら糖分買ってくらァ」
そうして俺は外に出た。
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