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「ヅ…ラ…?」
「ヅラじゃない桂だ」
そう一言言うと俺の隣りに腰を下ろした。
「どうした銀時。かなりうなされていたようだったぞ?目もいつも以上に死んでいる…」
「うるせぇ…何でもねぇよ」
あんな夢を見た後にヅラに会っちまうなんて、ついてない…
「話せばよかろう?昔からの誼ではないか」
昔からの…か…。その言葉を聞いた瞬間俺は口を開いていた。
「ヅラ…お前は昔の事で後悔してることってあるか…?」
「桂だ。後悔か…俺は国を変えるために忙しいのでな、後悔している暇などない」
「そうか…」
やっぱり…こんな事考えてんのは俺だけか…
「…何かあったか?」
「最近な、昔の死んだ仲間が夢に出てくんだ…んで
よ、俺の足にしがみついて…苦しい…助けろって…んで最後に言うのが必ず…」
「………」
「…何でお前だけ生きてるんだ…ってよ」
ヅラは真剣に俺の話を聞いていた。俺は気持ちを素直に顔に出せず苦笑いしかできない…
「なァ…笑っちまうだろ?その夢見るようになってから、ほんとに俺って何も出来なかったんだなァって後悔してよォ…」
俺は…俺は…
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