episode01

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行かなきゃいけないとこってどこなんだ?   と思いながらも家が隣のため、蓮と帰る事になった。       そして普段と変わらず、くだらない話をしながら家の前までくると、蓮が晃樹の家のすぐにある電柱の下のダンボール箱をみつけた。     晃樹はなにかと思い駆け寄った。       そこには虎のような色合いの猫がいた。        「捨てられたのか....?」   晃樹は悲しそうに猫を見つめている     晃樹には家族がいないのだ。 幼いころに両親に捨てられ、親類に預けられた晃樹は毎月送ってきた学費で学校へ通っていた。 しかし高校にあがると学費は届かなくなり、食費やらなにやらがかさむから を理由に、今まで親代わりだった親類の家族は、晃樹を置いて家をでていったのだ。 なので今は一人暮らし そのことを知っている蓮は、悲しそうな晃樹の背中をじっと...静かに見守っていた。 
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