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「やぁぁぁあ…っ!!」 真昼のリビング。 狭いソファの上で。 いつもの様に体を繋いで,先生も僕も何度も果てた。 まだ荒い息のまま先生の中から自分自身を引き抜きながら,僕は物足りなさを覚えた。 身体は,満足すぎる程お互いに求め合った。 ずっと求めてた,"好き"って言葉も聞けた。 だけど,足りない。 先生はまだ,僕だけの物にはなってくれない。 先生の中の"一番"も,きっと僕ではないだろう。 だって…,先生の一番大切なものは,『教職』だから。 _
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