王様

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僕の轟く声に物怖じしない君へ 今日は僕のしっぽのひょうきんさについて話題にします 僕の体躯に世辞を言わない君へ 今日は僕のたてがみの自慢話を話題にします 君を撫でるとき爪を隠すのに必死で 君に牙が見えないように笑うのは大変でした 君にはそれが不自然に見えたはずですが 僕は確かに僕でいられました ありがとう
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