あの夏

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「隆愽お前には俺が中学の時に使ってたバットやる。いっぱいホームラン打てよ!!」 「うん!!まかしてよ」 貴博は喜びながらバットをもらっう。 「恋歌はこれ」 俊紀はソフトボールのボールを上げた。 「わぁ~大きいボール何これ??」 「これはソフトボールって言ってこれから恋歌が中学に入ってからやるんだ。 みんなと一緒に野球はできなくなるけどソフトボールも面白いから活躍できるように頑張れよ。」 俊紀は恋歌の髪をクシャクシャとなでた。 「ありがとトシくん!!私頑張る!!」 「和博は、俺が中学時に使ったグローブ大切にしろよ」 俊紀は和博の肩をたたいた。 「ワシ頑張るよ!!」 「将也にはグローブやる俺が今日の試合で使ったやつお前が中学入って使いな気にいったら高校でも使え。」 俊紀の黄色のグローブを将也に向けた。 『ありがと…頑張るから オレトシくんを甲子園に連れて行くから…』 将也はグローブを大事そうに持ちながら言った。 そして将也の頬に涙がつたっていった。 「泣き虫だな~将也は~連れてけよ甲子園」 俊紀は将也に拳を出したそして将也も拳を合わせた。夕暮れに染まるそら俊紀はみんなに別れを告げ家へ向かった。俊紀の頬には涙が流れていた… 『なぁ…キヨ約束守らなきゃな甲子園』 「そ―じゃなトシくんのグローブにもまたおせらになるな」 『あぁ』 二人は拳を合わせた。 明日から将也達は黒兎学園野球部に入部する。
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