家路
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白い息が私を包む。 何故だか泣きたいほど切なくなった。 きん、と冷えた空気が私の体を縛る。 …私の家には、誰もいない。 冷たくなった部屋が私を迎えるだけ。 ねぇ、帰る家に誰かいるって、そう思えることがどれほど幸福なんだろう。 灯りの点いた部屋。 温かな空気。 迎えてくれる笑顔。 帰り道、 私はいつも想像する。 冷たい風に曝された涙が、私の足元に落ちた。
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