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「んー、でもせっちゃん?向こうでバタバタ倒れてる奴等…せっちゃんやったんちゃうか~?」
炙鵺の視線の先そこには…無数の倒れてる人々。
「せっちゃん…また殴り飛ばしたんか?」
「いや、今回は蹴り飛ばした」
サラリと言う雪月。
「あかんって!せっちゃん!」
ギョッとして炙鵺が言う。
「せっちゃんの蹴り、くらったら四時間は起きられへんのに…」
「知るか。向かって来る奴等が悪い」
これが教師か!?ということを平気で言う雪月。
「まぁいい。もうすぐで終わる」
腕時計を見て由羅が言う。針はもうすぐ7時をさす。
「なんや、もうかいな」
「んじゃ俺は先に行かせてもらうぞ」
そう言うと、飛び出して行く雪月。
襲いかかって来た教師達を蹴り飛ばしながら進んで行く。
「私のところに来た人達は雪月に当たりたくなかったんだな」
ボソッとこぼした由羅の言葉に炙鵺が同感と言った。
さぁ、7時を知らせる鐘が鳴った。
教師達は授業の準備をする者と、校門に向かう者に別れた。
由羅にやられた人達は目を覚ました。
雪月にやられた人達は保健室送りとなった。
「そういえば炙鵺、お前どっから来たんだ?」
風紀が終わった後、気がついたように由羅が聞いた。
「んー?由羅探してんけどな、他の奴等いっぱいきよるやんか」
のんびりと話し始める炙鵺。
「だからほとんどの奴半殺しの目遭わせて、ゴミ箱に詰めてやったんや」
ハハハと笑いながら炙鵺が淡々と話し終えた。
「ヘー…」
(こいつの方が怖くねぇか!?!?!?!?)
そう思った由羅だった。
END.
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