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「なんだって!?リーラの村が!?」
一人の男が声を上げた
その知らせに驚く者は
顔を見合わせた
「けど・・・・この展開。嫌な予感がするんだけど、軍師アキト殿」
アキトと呼ばれた男は
落ち着いて返答をした
「まだ時の始まりにすぎん。各自、今までと同じ行動を取れ。アイツからの情報が届くまで」
それは、市長の執務室での話
アキトが廊下を
ゆっくりと歩いていると、
目の前に一人の女が現れた
「まだ妹さんは見つからないの?アキトの坊や」
アキトは女の言動に
眉間の皺を寄せて
「その坊やは止めてください。アリーさん」
アリーと呼ばれた女は
アキトに更に言葉をかける
「生き別れの妹が、フィビリアにいない事を願いなさい。アキトの坊や」
そう言ってアリーは
ゆっくりと去っていった
「ギーラ、何か良い情報は手に入ったか?」
背後に現れた金髪の男に
声をかけるアキト
「ちょっとな。お前の妹さんについての情報が、アメニア国内で手に入った」
「なんだと・・・・!?」
アキトはギーラの
仕入れた情報に驚いた
自分が今まで国中を
探し回っても無理だったのを
この男はやってのけたのだ
「ちぃーと、厄介な事になった。国境の門番の話に寄ると、数日前にお前の妹さんそっくりの女がフィビリアに行ったそうだ」
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