自己責任

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それから3日、私は9度以上の熱が続き、実家で寝込まなければなりませんでした。このとき、私は死を覚悟しました。仏間に布団を敷き、なるだけ白い服を着て、水を飲みながら寝ていました。   3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。Aは骨と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。 「お前一人やな」「うん」 「お前もこっち来てくれよ」 「いやじゃ」 「Cが会いたがっとるぞ」 「いやじゃ」 「おまえ来んとCは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで口に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」 「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」 「ははは地獄か地獄ちゅうのはなぁ」
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