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――――――――誕生日なんて…
「吉良ぁ!今日はたぁんと呑みなさい!たいちょーの奢りよ♪」
「何で俺の奢りなんだ?」
3月27日。
その日は、十番隊舎で僕の誕生日会をやった。松本さんと日番谷隊長、雛森くんに阿散井くん。そして檜佐木さん。
皆僕の為に集まってくれている。
それは嬉しいけど…
「吉良くん!市丸隊長任務に出てて来れるかどうかわからないらしいよっ」
市丸隊長は現世で任務中。いつ帰ってくるかわからないらしい。
「ごめん…僕、酔っちゃった…」
本当は全然酔ってないんだけどね。
「あ?なんだもう酔ったのか?」
「しょうがねぇなぁ、ゆっくり休めよ」
「はい…すいません」
そう言うと僕は十番隊舎を出た。
空はキラキラと星が輝いている。お月様も顔を出して今日は寒い日だ。
「早く戻ろう…」
ギュッ…
突然、後ろから抱き着かれた。温かくて、すぐに誰だかわかる口調。
「寒いやろ?これ着てな」
「市丸隊長…」
市丸隊長は自分の隊主羽織りを僕に被せてくれた。
そしてもう一度、ギュッっと抱きしめられる。
「遅なってご免な…お誕生日おめでとう」
大好き…―――――――――――
終
―――――――――――アトガキ
誕生日ネタです。この後は二人でイチャコラしてすごすにちがいないv
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