前髪

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「吉良、あんたなんで前髪長くしてんの?」 今僕は松本さんと十番隊舎で飲み会をしています。日番谷隊長は相変わらず自分の部屋で仕事と睨めっこ、、檜佐木さんと阿散井くんは酔い潰れて寝てしまって松本さんと僕二人。 そんな時に松本さんから前髪の事を言われた。 「あぁ、…内緒ですよ?」 まだ、誰にも話した事がない。僕とあのお方の秘密だったけど……松本さんに教えないと大変な事になる。 「僕、左目義眼なんです。潰されてちゃって…」 「え?」 そう、あれは五番隊に入隊してすぐ、市丸副隊長が三番隊隊長になられたころの話。 酷い輩に僕は絡まれてしまい、左目を潰されてしまった。 「でも…あのお方が、助けて下さったのです。」 意識が朦朧としてるけど…そこへ、銀髪で背が高くて…誰よりも慕っていた貴方が現れた。 輩は今となればもうこの世にはいない。 『怖かったやろ?左目潰されてもぅて…可哀相に…』 貴方は優しく抱きしめてくれた。ギュゥ…っと… 「僕を技術開発局までつれていってくれて…義眼を嵌めてもらいました」 「…………なるほどね、もうわかったわ。吉良…あんたは愛されてるわね」 僕が左目を隠す理由、 この大事な左目をを見せない為。
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