風車

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「神鎗様、今日はすごいお荷物ですね…」 晴れ。 今日は部屋でお茶を飲んでいると、神鎗様が遊びに来て下さいました。 「雨ふってるから当分コッチに泊まったらあかんかな?」 僕はびしょ濡れの神鎗様にタオルを渡す。 「もちろん、構いませんよ」 「おおきに!はい、お土産♪」 神鎗様が風呂敷から出した物、それは小さな風車。それを僕の掌にのせる。 「ありがとうございます。かわいらしいですね…」 「せやろ?後もうひとつ!侘助、お花好きやろ?ギンにもろてん、イヅルにあげたあまりらしいけど」 「ふふ、くすぐったい」 神鎗様は言い終わると僕の頭の簪にお花を添えて頬を撫でる。添えられたお花は白椿の花で、とてもいい匂いがする。 「綺麗…」 ちゅ… 奪われる僕の唇。きっと市丸様もイヅル様とこうやってしているのだろう。 「ん…ふぅ…神鎗様…」 「侘助………任務や、いこか」 任務とは、市丸様とイヅル様が虚を破壊するために現世に行く事。 僕達は刀として虚を安らかに眠らせてあげる。 その時は神鎗様とはなれちゃうけど、帰ってきたら何時でも会えるもの。それまで我慢我慢。 「はい、参りましょう」 続
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