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ピ ピ ピ
「よっし、そーぅしんっ」
黒髪の小さな子は、携帯を片手に満足げに笑いました。
リビングでのお裁縫からは大分時間もたち、窓の外の空はオレンジ色に染まっています。
「ん~」
お昼まではただの黒い布だったモノを纏った自分の姿をくるりと見下ろし、小首を傾げた後、立ち上がりました。
「へへっ。うまいじゃんねぇ。あっ、そーだっ」
嬉しそうにしていたと思うと、何かを思い付いたようです。
自分の部屋のドアをカチャリと開けました。
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